- 仮想通貨のスプレッドの計算方法は?
- どの取引所で、どの通貨がスプレッドが狭いの?
- なるべく損したくない!
と思っていませんか?
本記事では、そんな悩みを解決します。
また本記事では、仮想通貨取引にかかるスプレッドの計算方法や、なるべくスプレッドで損しないためのポイントについて解説しています。
本記事を読むことで、なるべく損せずに仮想通貨の取引ができるようになりますよ。
本記事では実際に、取引所別・通貨別にどのくらいスプレッドに差があるのかを検証してみました。
検証結果に基づいて、利用すべき取引所もわかります。
ただし結論から言うと、スプレッドは取引するタイミングなどによって変化します。
そのため、どの取引所が一番スプレッドが狭いかとは一概に言えません。
本記事の内容はあくまで参考程度にしてくださいね。
それでは解説していきます。
本記事でわかること
- 仮想通貨のスプレッドを計算する方法
- 取引所別、通貨別のスプレッド
- スプレッドでなるべく損しないためのポイント
- スプレッドが狭いおすすめの取引所
そもそも仮想通貨のスプレッドとは?

そもそもスプレッドってなに?


スプレッドとは、仮想通貨の販売所における買値と売値の差のことです!
販売所って?


次の項目で詳しく解説しますね!
販売所と取引所の違い
仮想通貨取引は、販売所もしくは取引所のどちらかを選択して売買することができます。
販売所とは、仮想通貨交換業者とユーザーが仮想通貨の取引を行う場です。

販売所では、仮想通貨交換業者によって仮想通貨の売買価格が決められています。
仮想通貨交換業者は、仮想通貨の買値と売値に差額を設けることで手数料収入を得ています。これがスプレッドです。
販売所は初心者でも簡単に仮想通貨を売買できます。しかし、スプレッドがかかるため、ユーザーの手数料負担が大きいです。

一方取引所とは、仮想通貨交換業者を通して、ユーザー同士が直接仮想通貨の取引を行う場です。別名、板取引とも呼ばれています。

取引所では、指値注文か成行注文で仮想通貨の取引ができます。
指値注文・成行注文とは
- 指値注文:売買価格を指定して注文する方法
- 成行注文:売買価格を指定せずに注文する方法
取引所での売買は、初心者からすると少し難しいです。
しかし、スプレッドがかからないため、販売所よりも手数料の負担が小さくて済みます。
また、多くの仮想通貨取引所では、販売所と比較して取引所で売買できる通貨の種類が限られています。

販売所と取引所の違いをまとめると、以下の通りです。
項目 | 販売所 | 取引所 |
---|---|---|
取引相手 | 仮想通貨交換業者 | ユーザー |
手数料 | 無料のところが多い | 各取引所の手数料 |
スプレッド | かかる | かからない |
メリット | 初心者でも取引しやすい | 手数料負担が小さい |
デメリット | ・スプレッドがかかる | ・初心者には少し難しい ・取り扱っている通貨が限られている |
仮想通貨のスプレッドを計算する方法

仮想通貨取引のスプレッドは、販売所での「買値」-「売値」で計算できます。
スプレッドの計算式
スプレッド=買値-売値

実際の画面で見てみましょう。

例えば、上の図のビットコイン(BTC)のスプレッドは、
3,803,438円(買値)−3,579,866円(売値)=223,572円(スプレッド)
と計算します。
ユーザーはこのスプレッドを実質手数料として負担します。
仮想通貨取引所のスプレッドを比較

各仮想通貨取引所のスプレッドは、時間帯や日にち、通貨ごとに異なります。そのため、どの仮想通貨取引所が一番スプレッドが狭いかは、一概に言えません。
とはいえ、取引所によってはスプレッドに差があります。
そこで、実際に主要な仮想通貨取引所で検証してみました。
今回は、コインチェック、ビットフライヤー、ビットバンクで比較検証しました。また、通貨はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、アルトコインとしてモナコイン(MONA)で計算してみました。
各々の取引所の通貨別のスプレッド、および買値に対するスプレッドの割合を算出しています。

本来であれば、曜日や時間帯ごとにも比較したいところですが、比較する量が膨大になってしまうので、今回はご了承ください(笑)
コインチェックのスプレッド


コインチェックの各通貨のスプレッドは以下の通りでした。
コインチェックのスプレッド
- ビットコイン(BTC):3,279,979円(買値)-3,088,326円(売値)=191,653円
- イーサリアム(ETH):171,344円(買値)-157,997円(売値)=13,347円
- リップル(XRP):44.259円(買値)-39.972円(売値)=4.287円
- モナコイン(MONA):73.49円(買値)-65.55円(売値)=7.94円
コインチェックの買値に対するスプレッドの割合は以下の通りでした。
買値に対するスプレッドの割合
- ビットコイン(BTC):191,653円(スプレッド)/3,279,979円(買値)*100=5.8%
- イーサリアム(ETH):13,347円(スプレッド)/171,344円(買値)*100=7.7%
- リップル(XRP):4.287円(スプレッド)/44.259円(買値)*100=9.6%
- モナコイン(MONA):7.94円(スプレッド)/73.49(買値)*100=10.8%
ビットフライヤーのスプレッド








ビットフライヤーの各通貨のスプレッドは以下の通りでした。
ビットフライヤーのスプレッド
- ビットコイン(BTC):3,151,666円(買値)-2,954,471円(売値)=197,195円
- イーサリアム(ETH):171,347円(買値)-159,490円(売値)=11,857円
- リップル(XRP):44.19円(買値)-39.96円(売値)=4.23円
- モナコイン(MONA):71.61円(買値)-64.79円(売値)=6.82円
ビットフライヤーの買値に対するスプレッドの割合は以下の通りでした。
買値に対するスプレッドの割合
- ビットコイン(BTC):197,195円(スプレッド)/3,151,666円(買値)*100=6.2%
- イーサリアム(ETH):11,857円(スプレッド)/171,347円(買値)*100=6.9%
- リップル(XRP):4.23円(スプレッド)/44.19円(買値)*100=9.5%
- モナコイン(MONA):6.82円(スプレッド)/71.61円(買値)*100=9.5%
ビットバンクのスプレッド








ビットバンクの各通貨のスプレッドは以下の通りでした。
ビットバンクのスプレッド
- ビットコイン(BTC):3,199,292円(買値)-3,107,125円(売値)=92,167円
- イーサリアム(ETH):170,862円(買値)-162,139円(売値)=8,723円
- リップル(XRP):43.199円(買値)-41.031円(売値)=2.168円
- モナコイン(MONA):72.311円(買値)-66.150円(売値)=6.161円
ビットバンクの買値に対するスプレッドの割合は以下の通りでした。
買値に対するスプレッドの割合
- ビットコイン(BTC):92,167円(スプレッド)/3,199,292円(買値)*100=2.8%
- イーサリアム(ETH):8,723円(スプレッド)/170,862円(買値)*100=5.1%
- リップル(XRP):2.168円(スプレッド)/43.199円(買値)*100=5.0%
- モナコイン(MONA):6.161円(スプレッド)/72.311円(買値)*100=8.5%
取引所別・通貨別のスプレッドまとめ
コインチェック、ビットフライヤー、ビットバンクのそれぞれの通貨別のスプレッド、および買値に対するスプレッドの割合を以下にまとめました。
通貨 | Coincheck | bitFlyer | bitbank |
---|---|---|---|
ビットコイン(BTC) | 191,653円(5.8%) | 197,195円(6.2%) | 92,167円(2.8%) |
イーサリアム(ETH) | 13,347円(7.7%) | 11,857円(6.9%) | 8,723円(5.1%) |
リップル(XRP) | 4.287円(9.6%) | 4.23円(9.5%) | 2.168円(5.0%) |
モナコイン(MONA) | 7.94円(10.8%) | 6.82円(9.5%) | 6.161円(8.5%) |
今回の検証では、どの通貨においてもbitbankのスプレッドが最も狭い結果となりました。
またどの取引所においても、買値に対するスプレッドの割合が最も高かったのはモナコイン(MONA)でした。

つまり、ビットコインなどの主要通貨と比較して、アルトコインはスプレッドが広い傾向であることがわかりますね。
仮想通貨取引のスプレッドを抑える方法

仮想通貨の販売所において、スプレッドを抑えるポイントは以下の4つです。
- 販売所ではなく取引所を利用する
- マイナー通貨はなるべく取引しない
- タイミングを選んで取引する
- 複数の取引所を利用する
順に詳しく解説します。
販売所ではなく取引所を利用する
仮想通貨取引のスプレッドを抑えるためには、販売所ではなく、取引所を利用しましょう。
なぜなら、取引所ではスプレッドがかからないためです。
一般的に、販売所でかかるスプレッドよりも、取引所の手数料の方が安いです。
販売所しか利用していない方は、取引所を利用してみましょう。
ただし、取引所で全ての通貨が取り扱いされているわけではありません。取引したい通貨が取引所で取り扱われているのか、事前に確認しましょう。
マイナー通貨はなるべく取引しない
流動性が低いマイナー通貨は、なるべく取引しないようにしましょう。
流動性が低い通貨は取引が活発ではありません。そのため、買値と売値が乖離しスプレッドが大きくなりやすいです。
今回検証した結果でも、アルトコインであるモナコインのスプレッドが最も広かったです。
したがって、スプレッドを抑えるためには、なるべくマイナー通貨は取引しないようにしましょう。
タイミングを選んで取引する
仮想通貨のスプレッドを抑えるには、取引するタイミングを見計らいましょう。
例えば、仮想通貨に関する一大ニュースが報道された際や、インフルエンサーの発言の影響で仮想通貨の市場は大きく変化します。
すると、売買価格が不安定になりやすくスプレッドも大きくなります。
したがって、仮想通貨に関する一大ニュースやインフルエンサーの発言があった際は、なるべく取引しないようにしましょう。
ただし、
- 明らかに利益が出そうな場合
- 損失を回避せざるを得ない場合
であれば、スプレッドの負担が大きくても取引した方が良い可能性もあります。
その際は自己判断で行いましょう。
複数の取引所を利用する
仮想通貨取引のスプレッドは、取引のタイミングや取引所ごとに異なります。
そのため取引する際は、複数の仮想通貨取引所の買値と売値の差額を計算して、スプレッドを確認しましょう。
実際に今回検証した結果からも、取引所ごとにスプレッドに差がありました。
スプレッドが狭い取引所を利用することで、スプレッドの負担を抑えることができます。
比較する手間はかかりますが、取引金額が大きいほどスプレッドの負担も大きくなるため、取引の都度確認しておきましょう。
仮想通貨のスプレッドを計算する方法のまとめ

本記事のまとめです。
仮想通貨のスプレッドを計算する方法は以下の通り。
仮想通貨のスプレッドの計算方法
仮想通貨のスプレッド=買値-売値
仮想通貨のスプレッドを抑えるポイントは以下の通り。
スプレッドを抑えるポイント
- 販売所ではなく取引所を利用する
- マイナー通貨はなるべく取引しない
- タイミングを選んで取引する
- 複数の取引所を利用する
仮想通貨を取引する際に、複数の仮想通貨取引所を利用しておくことで、スプレッドを抑えることができます。
仮想通貨取引所を1か所しか利用していない方は、スプレッドでなるべく損しないために、複数の仮想通貨取引所を利用しておきましょう。
>>コインチェックを利用してみる
>>bitFlyerを利用してみる
>>bitbankを利用してみる
ご一読いただき、ありがとうございました。