- ジパングコイン(ZPG)の買い方は?
- ジパングコイン(ZPG)のメリット・デメリットは?
- 金(ゴールド)の現物と何が違うの?
そんな疑問に答えます。
本記事では、金(ゴールド)の価格に連動するように設計された暗号資産、ジパングコイン(ZPG)の買い方について解説しています。
ジパングコイン(ZPG)と金(ゴールド)の現物を保有することとの違いや、メリット・デメリットについても詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
それでは、解説していきます。
本記事の概略
- ジパングコイン(ZPG)は金(ゴールド)の価格に連動するように設計された暗号資産
- ジパングコイン(ZPG)は国内取引所、もしくはデジタルアセットマーケッツで購入できる
- ジパングコイン(ZPG)のメリット:1.少額から買える、2.安全性が高い、3.保管料がかからない
- ジパングコイン(ZPG)のデメリット:1.スプレッドがかかる、2.取引できる場所が限られている、3.税金区分が雑所得
- ジパングコイン(ZPG)が金(ゴールド)現物と違う点:1.少額で取引できる、2.24時間365日取引できる、3.将来的に決済・送金手段として使える
ジパングコイン(ZPG)とは

ジパングコイン(ZPG)は、金(ゴールド)価格に連動するよう設計された暗号資産です。三井物産の子会社である、三井物産デジタルコモディティーズ(株)が発行しています。
発行元 | 三井物産デジタルコモディティーズ(株) |
公式サイト | https://www.zipangcoin.com/ |
ティッカー | ZPG |
総発行予定数量 | 390億円相当(※) |
(※)ただし、利用者の利益や取引の安全性を害さない範囲で将来的に発行上限数を増加させる可能性がある。
続いて、ジパングコイン(ZPG)の特徴を解説していきますね。
ジパングコイン(ZPG)の特徴
ジパングコイン(ZPG)の特徴は以下の通り。
ジパングコイン(ZPG)の特徴
- 金価格と連動するよう設計されている
- 三井物産の子会社「三井物産デジタルコモディティーズ(株)」が発行
- bitFlyerの「miyabi」というブロックチェーンを使用
それぞれ解説していきます。
金価格と連動するよう設計されている
ジパングコイン(ZPG)は、金(ゴールド)の価格に連動することを目指している暗号資産です。
金1g=1ZPGとなるように設計されており、390億円相当のジパングコインを発行予定となっています。
三井物産の子会社「三井物産デジタルコモディティーズ(株)」が発行
ジパングコイン(ZPG)は、三井物産(株)の100%子会社である三井物産デジタルコモディティーズ(株)が発行。
三井物産(株)がロンドンの金市場から金現物を購入し、三井物産デジタルコモディティーズ(株)が暗号資産交換業者のデジタルアセットマーケッツに委託して発行しています。
bitFlyerの「miyabi」というブロックチェーンを使用
ジパングコイン(ZPG)は、bitFlyerの「miyabi」というブロックチェーン上で発行されています。
miyabiとは?
4000件/秒の取引データを処理できるbitFlyerが開発したブロックチェーン。
続いて、ジパングコイン(ZPG)のデメリット・メリットについて解説していきます。
ジパングコイン(ZPG)のデメリット
ジパングコイン(ZPG)のデメリットは、以下の通り。
ジパングコイン(ZPG)のデメリット
順番に解説します。
スプレッドがかかる
ジパングコイン(ZPG)の価格は、ロンドン受渡の相対取引市場を基準に、マーケットの状況や暗号資産交換業者が個別に設定した取引スプレッドが反映されます。
スプレッドとは
買値と売値の差のこと。暗号資産交換業者はスプレッドを手数料として収入を得ています。
つまり、ジパングコイン(ZPG)の取引価格には、暗号資産交換業者が設定した手数料が上乗せされているわけですね。
取引できる場所が限られている
現在ジパングコイン(ZPG)を取引できるのは、bitFlyer、DMM Bitcoin、デジタルアセットマーケッツのみ。
取引できる場所が限られているため、利用者が少ないと流動性が低く、希望価格で取引できない可能性があります。
税金の区分が雑所得扱い
一般的な金投資の場合、金地金であれば、売却時に譲渡所得になります。金投資口座の場合は、金融取引に近いとされるため、20.315%の源泉分離課税です。
ジパングコイン(ZPG)は暗号資産であるため、雑所得扱いに。
雑所得は、最大で税率45%の所得税と10%の住民税(合計55%)が課税される可能性があり、税制面では不利です。

暗号資産の税制改正を期待するしかないですね。
ジパングコイン(ZPG)のメリット
ジパングコイン(ZPG)のメリットは以下の通り。
ジパングコイン(ZPG)のメリット
順番に解説します。
少額から買える
先ほども解説した通り、ジパングコイン(ZPG)は仮想通貨取引所のbitFlyer、DMM Bitcoin、デジタルアセットマーケッツで購入できます。
bitFlyer、DMM Bitcoin、デジタルアセットマーケッツでのジパングコイン(ZPG)の最低売買額は、それぞれ以下の通り。
購入場所 | 最低売買額 |
---|---|
bitFlyer | 0.0001ZPG(日本円で約0.8円)※2022年12月22日記事執筆時のレート |
DMM Bitcoin | 0.1ZPG(日本円で約781円)※2022年12月22日記事執筆時のレート |
デジタルアセットマーケッツ | 100円 |
証券会社などでは、金の現物を少額で積立購入できるサービスを提供していますが、いずれも最低売買額が1,000円からとなっています。
一方、ジパングコイン(ZPG)は1,000円未満から購入できるので、間接的ですが、少額で金投資ができますよ。

少額で金に連動する資産を買えるのは便利ですね。
他の暗号資産と比べ安全性が高い
ジパングコイン(ZPG)は、金(ゴールド)の価格に連動するように設計されています。そのため、ビットコインなどの他の暗号資産とは値動きが異なります。
暗号資産は全体的に値動きが連動する傾向にあるため、仮想通貨に関してネガティブなことが起きると、仮想通貨全体が下落する傾向に。
ですが、ジパングコイン(ZPG)は、金(ゴールド)の価格に連動します。要するに、他の暗号資産と比較しても、値動きが安定しており安全性が高いわけですね。
有事の際は、投資家のリスク許容度が低くなるため、安全性の高い金(ゴールド)がよく買われます。ジパングコイン(ZPG)を保有しておくことで、金(ゴールド)を買うのと同様にリスクヘッジができます。
保管手数料がかからない
ジパングコイン(ZPG)は、購入後の保管手数料がかかりません。一般的な金(ゴールド)の現物投資は、金の保管手数料がかかります。
ですが、ジパングコインは金現物ではないため、保管手数料がかかりません。

ホワイトペーパーを見ると、将来的にはジパングコイン(ZPG)と金(ゴールド)現物を交換できるようになるみたいですよ。
次に、ジパングコイン(ZPG)の買い方を解説します。
ジパングコイン(ZPG)の買い方
ジパングコイン(ZPG)の買い方は以下の通りです。
ジパングコイン(ZPG)の買い方
ジパングコイン(ZPG)は仮想通貨取引所、もしくはデジタルアセットマーケッツで買うことができます。
仮想通貨取引所で買う
仮想通貨取引所でジパングコイン(ZPG)を取り扱っているのは、記事執筆時点でbitFlyerとDMM Bitcoinのみ。
仮想通貨取引所でジパングコイン(ZPG)を買う場合は、bitFlyerかDMM Bitcoinを利用しましょう。
デジタルアセットマーケッツで買う
ジパングコイン(ZPG)は、発行元の三井物産デジタルコモディティーズ(株)が審査の委任をしている、デジタルアセットマーケッツでも買えます。
デジタルアセットマーケッツでは、100円からジパングコイン(ZPG)を買えますよ。
口座開設手数料、口座維持手数料、暗号資産取引手数料がいずれも無料です(取引手数料には、0.1%〜5.0%のスプレッドが含まれています)。
デジタルアセットマーケッツでジパングコイン(ZPG)を買う場合は、以下のリンクから口座開設をしておきましょう。
取引所とデジタルアセットマーケッツのどちらで買うべき?
「仮想通貨取引所とデジタルアセットマーケッツの、どちらでジパングコイン(ZPG)を買ったらいいの?」
なんて思いますよね。
結論、目的に応じて決めましょう。
ジパングコイン(ZPG)を売買する以外に仮想通貨取引所を利用する目的があるのであれば、仮想通貨取引所を利用しておくといいですよ。
少額からジパングコイン(ZPG)を買いたい方も、bitFlyerを利用すれば、0.0001ZPG(日本円で約0.8円※2022年12月22日記事執筆時のレート)から買えます。
さらにbitFlyerでは、ジパングコイン(ZPG)の積み立て購入もできますよ。

金現物ではありませんが、少額積み立てで金投資ができますね。
もちろん、取引所とデジタルアセットマーケッツどちらも利用してOKですよ。
仮想通貨取引所については、『国内の仮想通貨おすすめ取引所5選【初心者保存版】』の記事で、おすすめの仮想通貨取引所を紹介しています。ジパングコイン(ZPG)の取引以外で仮想通貨取引所を利用される方は、こちらも参考にどうぞ。
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ジパングコイン(ZPG)と金現物投資の違い
ジパングコイン(ZPG)が金(ゴールド)の価格に連動するのであれば、
「金現物でも良いんじゃないか?」
「金現物に投資するのと何が違うの?」
なんて思いますよね。
筆者としては、ジパングコイン(ZPG)と金現物投資の主な違いは、以下のように考えます。
ジパングコインと金現物投資の違い
それぞれ解説します。
金現物投資よりも少額で取引できる
金の現物投資は、純金積立のサービスでも最低で1,000円からとなっています。1,000円でも十分少額ですが、より少額で取引できた方が、気軽に金投資ができますよね。
24時間365日取引に対応している
ジパングコイン(ZPG)は、24時間365日の取引に対応しています。一方、証券会社などで利用できる純金積立サービスなどでは、取引可能時間が決まっています。

24時間取引できるのは便利ですね。
ロンドン市場が閉まっている時間帯は、ジパングコイン(ZPG)の流動性が低くなる可能性があります
将来的に決済・送金手段としても使える
現在はまだ、ジパングコイン(ZPG)を決済や送金手段として使用できませんが、将来的には使用できる予定となっています。
通常の金投資であれば、売却して換金しない限り決済や送金には使用できません。一方ジパングコイン(ZPG)の場合は、そのまま決済や送金に使用できるため、利便性が高いです。
インフレによって法定通貨の価値が下がった場合でも、ジパングコイン(ZPG)に替えて保有しておけば、インフレ対策も同時にできますね。

インフレ対策しつつ、決済手段として保有することもできるわけですね。
ジパングコイン(ZPG)に関するよくある質問
ジパングコイン(ZPG)の将来性は?
ジパングコイン(ZPG)のホワイトペーパーによると、将来的に金現物との交換や、決済・送金手段として使用できることを目指しています。
また、ジパングコイン(ZPG)を取り扱う暗号資産交換業者も増えていく予定となっているため、今後は取引が活発になっていくことが予想されます。
ジパングコイン(ZPG)の使い道は?
インフレ対策として資産運用ができます。また、将来的に決済や送金手段として使えるようになる予定です。
ジパングコイン(ZPG)の買い方:まとめ
本記事のまとめです。
ジパングコイン(ZPG)のデメリット・メリットは以下の通り。
ジパングコイン(ZPG)のデメリット
ジパングコイン(ZPG)のメリット
ジパングコインと金現物投資の違いは以下の通り。
ジパングコインと金現物投資の違い
ジパングコインの買い方は以下の通り。
ジパングコイン(ZPG)の買い方
本記事を読んだら、さっそくジパングコイン(ZPG)を買ってみましょう。インフレ対策として、ジパングコイン(ZPG)をポートフォリオの一部に組み入れるのもアリですよ。
bitFlyerなら、少額からジパングコイン(ZPG)を積み立て購入できます。まずは少額から無理のない範囲で金投資を始めてみましょう。
今回は以上です。ありがとうございました。